クラウドファンディングやってみた、のほんとのところ。先輩経験者のぶっちゃけた実話から学ぶ (GIRL'S MeeTALK × CAMPFIRE Q&A Night)
EVENT 6【クラウドファンディング】
こんにちは、GIRL’S MeeTALKの山中です。
突然ですが、いまやってみたいこと、挑戦したいアイデアは何かありますか?
・・・「ある」という方は、もし資金と応援があったら、次の一歩に踏み出せますか?
実は、クラウドファンディングが集めるのは「お金」だけではありません。
ネットをつかって多くの人に声と思いを届け、その声に呼応する人たちを巻き込み応援の火を大きくすることで、アイデアの実現をあと押しします。
「心の中にある火を灯し続ける、そんなあなたを応援したい!」という思いから、日本最大のクラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREと一緒に、会って相談できるイベントを開催しました。
ゲストは、プロジェクトサクセスさせた経験者、ナタリーさんと、これまで約5年間で1600件以上のプロジェクトを支援してきたCAMPFIREのCEO 家入一真さん。
成功・失敗した実例から学ぶ「クラウドファンディングのほんとのところ」が知りたい!
ということで、サクセスストーリーだけではなく、生々しくぶっちゃけたあまり表に出て来ないような実際の話を根ほり葉ほりきいていきました。みなさんからの質問に本音で答えてもらい、小さな疑問から不安まで一緒に解決していきます。
* * * *
◯テーマ「実際どうなの?クラウドファンディングやってみた、のほんとのところ。」
◯こんな人向け
クラウドファンディングしてみたい人、基本からコツまで色々知りたい人、資金を集めたい人、アイデアを相談したい人等
「クラウドファンディング」とは?
自らのアイデアをインターネット上でプレゼンテーションすることで、そのアイデアの賛同者を集めて、資金と応援をえられる仕組み
第一部。先輩の実体験から学ぶ「やれることは全て実行した」
◯ゲスト登壇者: ナタリーさん
先輩プロジェクトオーナー。
コーヒー店 talk and come again の開業資金をpクラウドファンディングで集め、開店。外苑前で人気のお店に。「駄菓子屋のおばちゃんを目指す」というモットーの通り、笑顔の時も、なにかあった辛い時も、なんにもない時もコーヒーを飲みに寄りたいようなハートフルな店主。
▶︎ 当時のプロジェクトページはこちら
「事例研究やリターンも熟考し、やれることを全てやりました。」と話すナタリーさん。クラウドファンディングは、プロジェクト内容を記入してページを公開したら、あとは資金が集まるのを待つだけ・・・ではないですよね!
心をつかむ説明文を書くのと同じくらい重要なのが、そのアイデアと挑戦者の想いを伝えるためのプロモーション活動です。Twitterで数回つぶやいても勝手に拡散されていきません。それぞれのプロジェクトに合うやり方を工夫し、友人知人・未来の支援者へむけて魅力を発信していきます。
実際にナタリーさんは、自分で音楽付きのPR動画とチラシをつくって配ったり(しかも両方iphoneアプリで制作!)、外に出かけていき外部のイベントで実際に自分のコーヒーを配って試飲会を開いたり、SNSやオンラインでの発信以外にも日々工夫を重ねて自身の想いを届け続けました。
辛かったこと、予想外に起きたこと・・・様々な質問に答えてもらいました
事前募集で、いただいた質問の一部です。
① 他の方法もある中で、なぜクラウドファンディングという手段をえらんだのか?
② 最初の一歩はとても勇気がいると思う。それを乗り越えたきっかけはなんだったのか?
③ 人(お金)を集めるために特別に行った施策はあるのですか?どのように工夫をした?
④ 効果的だった施策を、時系列でできるだけ具体的に聞きたい。
また、良かったこと、上手くいかなかったこととは?
⑤ 予想外に起きたことは?
⑥ 今のクラウドファンディングに足りていないものは何だと思いますか?
具体的に、不満に思ったところやもっとこんなサービスがほしいなど。
⑦ また機会あったらクラウドファンディングを使いたい?
・・・・などなど。
そして明るい話だけでなく、過程で実際に体験したつらかった状況のことなど、いわゆる成功者の体験談ではあまり聞けないようなリアルすぎる経験について教えてくれました。本気でなにかを実現しようとする人が、どういう行動をするのか、そしてなにを得るのか伝わってくるお話でした。
ナタリーさんのセッションのあと、体験談がすごく参考になったと、自分もとにかく動きたいと会場で声をかけてくれた人が何人もいてtwitterも盛況でした。ぜひ実況をアーカイブしたまとめも合わせてご覧ください。
▶︎ #クラファンほんとこ イベント@Togetterまとめ
第二部。クラファン運営者から見た「成否のポイント」とは?
また、何百何千というプロジェクトをみてきた運営者の家入さんから、失敗例の共通点や、しくみの特性を生かしたとても上手なクラウドファンディングの使い方を大小さまざまな規模の事例を聞けました。まずは、3月にリニューアルしたばかりの、新生CAMPFIREに導入された新機能のご説明を簡単に。
バージョンアップし、新しく導入された3つ!
・手数料が業界最安値の5%! →他社では20%前後がメインなので破格
・日本の地方各地にいる提携パートナーがアシストします(CAMPFIRE×LOCAL)
・ALL-IN の導入 →目標金額を達成しなくても支援金が全部入る方式
※ 2016年8月に、「ファンクラブ」機能も追加されました!月額課金が可能になり、継続して支援者やファンの方との関係を築けます。
など!
日本で最初に始まったCAMPFIREさんは、常にユーザーのためにサービス内容をアップデートしているんですね。
家入氏へのQ&A。キホンのキから、本質的的なしくみのお話まで
<プロジェクトの始め方・作成・進行について>
Q. どの程度企画や文章を練ってから公開するか、タイミングを計りかねています。。
Q. やりたいプロジェクトはあるけど、どうやってまとめればいいの?
→ プロジェクトとして発信する際に使える「参考用の質問フォーマット」があり、まずは自分のアイデアをそこに沿って書き込んでいくと整理できるようになっています。活用ください♪
Q. クラウドファンディングを行う前に準備すべきこととはありますか?
→これから挑戦するプロジェクトに関して「一貫した行動」をしているかどうかが大事です。表面上のことばだけでなく、支援する人はいままでの行いや実績から判断することになるので。すごいことを成し遂げて実績をためる、という意味ではなく、人に信頼される行動をすることです。
Q 地方に住んでるので周りで相談できるひとがいないんです
Q, 田舎の活性化につながる事例を知りたいです
→CAMPFIRE × LOCAL という取り組みが始まりました。地方のCAMPFIRE公式パートナーが、地元のプロジェクトの作成からブラッシュアップなどまで応援し後押ししていきます。また、メールフォームや電話でのお問い合わせでも本社のキュレーターが対応しています。
▶︎ CAMPFIRE × LOCAL の取り組み・サポートはこちら
Q. 成功例に共通していること、失敗例に共通していることはなんですか?
→プロジェクトサクセスしている人は、みなさん共通してファンディング期間に地道に宣伝活動を続けて、どんどんひとを巻き込んでいきます。
たとえばSNSをとっても、ただ発信するのではなく、周りの人の反応を調べて自分から話しかけたり返信をしたりして交流するなど、色々なやり方でリーチしプロジェクトの魅力を伝える方法がありますね。
どんなに有名人でフォロワーが多い人でも、プロジェクトページを作成しっぱなしだと想いが伝わらず支援者は巻き込まれないので目標達成できません。失敗というか、達成できない人に共通しているのはそういうケースも多いです。また、タイトルのつけ方、文章の書き方にもコツがあります。自分本位ではなく、他人が共感してくれるように、書き方も拡散されているWeb記事やサクセス事例などから学んで工夫しましょう!
Q. 小規模でも成功できる事例があれば知りたい。手の届かないようなものに思える。 →「何千万円のプロジェクトが成功!」など大きな金額のプロジェクトが目立つと、すごいアイデアじゃないと立ち上げてはいけないような風に見えてしまいますよね。しかし、小規模でも少額でももちろん歓迎です。学生さんが雑誌をつくるために5万円を目標に集めたりもしています。ネットがあることで小さな声でも、多くの人に届けられるようになりました。もっと敷居を下げて、チャレンジしやすい社会を作りたいです。
<リターンについて>
Q. リターンの魅力的な設定の仕方をしりたい
1、リターンは必ずしも「OOをお返しにあげる」という形でなくても良いんです。共感してくれる方の気持ちになって考えるのが大事。
例えば、面白かった例では、映画制作プロジェクトでリターンの1つに「映画制作を手伝える権利」とした人気クリエイターがいました。これは人気のリターンになりました。何かをお礼にもらうどころか自分を提供していますが、これは体験を買っているんですね。共感するひとやそのクリエイターチームと制作側として関われることに価値があるからですね。この例は、糸井重里さんの話にもあった、「シェアの本質は、おすそ分け」という性質を体現しています。
2、リターンは開始後も途中からも追加できます。なので、ストレッチゴールという設定を利用して、「目標金額が達成したら OOを追加します!」と宣言し、次々とお客さんから要望のあったリターンなどを参考に新たにリターンを追加していくことで盛り上がりを作り、さらに支援が増える例もあります。
ほか、PRなどページ作成作成後についての質問も多くありましたがまたの機会に紹介します!
Q. 情報の拡散や広告、PRの成功事例が知りたい
Q. いろいろな成功事例が知りたい
Q. プロジェクトを実際に開始していますが、かなり苦戦しています
Q. 友人に病気の子供について、なにかしたいです
・・・などなど、書ききれないほど沢山の質問を頂きました。みなさんの悩みポイントなどを運営の方にお伝えできたのでさらなるアップデートとサポートが期待されますね!
また、家入さんは全てのQ&Aにおいて、ピンポイントの核心をつく回答と引き出しの多さにさすが24時間考える表現者であり経営者だなあと思いました
みなさん真剣です
会場からも質問いただき盛り上がりました
ナタリーさん、家入さん、ありがとうございました!!
第3部。1分プレゼンタイム
最後に交流会と、恒例の1分プレゼンタイム。みんなのアイデアを教えて!
いまやっていること、やってみたいプロジェクトがある方、なにか発表したい人に自由にトークしてもらいます。今回は応募してくれた5組の方が登場。
*映像監督の安友子さん
これからクラファンするという挑戦者さんです!《"あなたと生きる映画" 「BONSAI-Sound heart-」女性DJの恋》という映画をクラウドファンディングで制作するとのこと!!
(追記: 2016.6月、プロジェクトをサクセスされました!おめでとうございます!)
*矢野 桐子さんチーム from dots.女子部さん
会場でもあるこの渋谷のdots.さんには、アイデアだけでなく自身でコードを書いて実装することができる女性のグループがあります♪ 活動がとても楽しそう!
*コンサルタントの春香さん from CIRCURATION
チームを組織して、企業とマッチングするという人材コンサルティングのお仕事と、BUSSINES NOMADO JOURNALというメディアについて。元スターバックスの社長(!)などスキルの高い方もチーム派遣してもらえるという面白い仕組みです。
*絶賛クラウドファンディング中の恒川さん
挑戦中真っ只中の方が現る!美容オイルのプロジェクトでファンディング中とのこと!《「サボテンオイル」でモロッコ女性の雇用を創出、持続可能な成長の仕組みを作りたい!》(追記:2016.5月に目標資金達成されました!おめでとうございます!)
*行政書士の秀美さん
攻殻機動隊 REALIZE PROJECTの武藤総括顧問を呼んでの勉強会「エンタメと知財分科会」を開催。攻殻機動隊(科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台のSF作品)の世界観の実現を目指すハッカソン・プロジェクトからはすでに特許出願ケースも2件あるとか。専門家に相談できるチャンス。
そして交流会。もっと深く知りたいことをナタリーさんや CAMPFIRE社のクルーに色々質問したり、参加者のみなさんのアイデアを聞いたりできました。
参加者通しでつながったり、交流していろいろな意見交換をするのがイベントの第二の目的!ここでの出会いからまたなにか生まれたら嬉しいです
1分ピッチをしてくれた、人材コンサルタントのハルカさん
おいしいケータリング。 Thanks タイガさん!
ずっと頼んでみたかった、あこがれの PICTCAKE ♪
GIRL'S MeeTALKはじまってなんと3年目に突入しました。どんどん私も仲間も工夫を重ねていいチームになってきたと感じました。毎回反省と学ぶことばかりですが、すこしずつ変化して、やっとやりたい形が見えてきました。これからは海外でも展開できたらいいなと思っています!のでお楽しみに!
お借りした会場 dots.(追記:現 TECH PLAY)さまのWebは
こちら!
dots.のプロデューサー鳴釜さんと、GIRL’S MeeTALKを一緒につくっているチームで記念撮影(写ってないけど男子もいます!)。
そして、dots.コミュニティマネジャー小沢さん、米田さんにもたくさんお世話になりました、ありがとうございます!m _ _ m
チームもみんな、準備から最後までお疲れさまでした〜!